入門化学 (Basic Chemistry) --- ここは新サイトです。
2025年も本講義を担当することになりました。
2025年以降の新しい講義資料は新サイト(https://tsutsuki.net)にのみアップロードし、旧サイト(http://timetraveler.html.xdomain.jp)は2025年7月31日に閉鎖されました。
未実施の講義の内容および順番は、昨年までのものであり、実施までに順次訂正および書き換えを行います。
酸と塩基、酸化と還元の単元および電気化学の単元を溶液の性質の次に繰上げ、連続して講義します。講義の順番は後半では教科書と異なっています。基本的・基礎的な内容を重視した講義を行います。
教科書自体にもWeb教材が豊富に載せてありますので、各自予習復習に活用してください。
2025年4月16日から7月30日まで。毎週水曜日3講目13:00 - 14:30(3番教室)。8月6日予備日。
入門化学シラバス(2025) pdf
学習ガイド: 入門化学ルーブリック表 (2025) pdf
01) ガイダンス(2025)、化学と自然・環境・農業・生活 ; 25.4.16 pdf
02) 物質の探究(純物質と混合物); 25.4.23 pdf
03) 原⼦・イオン・周期律と周期表 ; 25.4.30 pdf
04) 物質量と化学反応式 ; 25.5.7 pdf
05) イオン結合・共有結合 ; 25.5.14 pdf
06) 配位結合・分子間力・金属結合・結晶の種類・アモルフォス ; 25.5.21 pdf
07) 物質の状態と結合(状態変化・融点・沸点); 25.5.28 pdf
08) 気体の性質(気体分子の熱運動と圧力・状態方程式); 25.6.4 pdf
09) 溶液の性質(物質の溶解・溶解度・希薄溶液の性質・浸透圧); 25.6.11 pdf
10) コロイド溶液、酸と塩基・水素イオン濃度とpH ; 25.6.18 pdf
11) pHの測定法・中和反応と塩 ; 25.6.25 pdf
12) 酸化還元反応 ; 25.7.2 pdf
13) 電気化学 ; 25.7.9 pdf
14) 化学反応におけるエンタルピーとエントロピーの変化 ; 25.7.16 pdf
15) 反応速度と化学平衡 ; 25.7.23 pdf
16) 試験問題と解答例 ; 25.7.30 pdf
試験問題手書き解答例 ; 25.7.30 pdf
Last update August 1, 2025
以下は過年度の内容です。
参考ファイル 1: 自然・社会・農業・土壌のしくみとエントロピー増大の法則 pdf
参考ファイル 2: 窒素の循環にみる化学の法則 pdf
過去の試験問題と解答例
2025年度試験問題と解答 pdf
2024年度試験問題と解答 pdf
2023年度試験問題と解答 pdf
2022年度追試問題と解答 pdf
2022年度試験問題と解答 pdf
2020年度と2021年度試験はコロナ警戒期間のためレポート形式で行いました。
「入門化学(化学)」の講義を終えて
4ヶ月にわたる入門化学(化学)の受講、お疲れ様でした。私も無事に16コマの講義を終えることができてほっとしています。今年は大学の行事や祝日で授業日程が遅れることがほとんどなかったので、今までで一番早く7月末日に講義を終えることができました。
私が化学の基礎を勉強したのは、高校から大学の教養課程までの時期とすると、すでに54年から56年前のことになります。化学の基礎の内容は、明治時代の初期ぐらいにはすでに明らかにされていたことなので、昔私が勉強したことと、皆さんが今度勉強したことに実質的な違いがあるわけではありませんが、単位が国際単位に統一され、各種の法則のあらわし方がそれに伴って新しくなり、また以前は教科書の中であまり出てこなかった用語が使われるなど、いろいろ重要な変化がありました。私も入門化学の非常勤講師を務めることによってこれらのことを新たに学習することができ、大変良かったと思います。
化学の内容で私自身が疑問に思っていたことは、地球のエントロピーは増大しつづけるのかということです。エントロピーが増大するということは乱雑さが増すということです。自然も社会も放っておけば乱雑さが増すばかりだと思うと、虚しい気持ちになります。しかし、地球上のすべての生命活動はエントロピーを減少させています。最初に無機物を有機物に変えてエントロピーを減少させているのは植物などの独立栄養生物ですが、動物などの従属栄養生物は植物が合成した有機物をもらって自分自身の体を再合成しています。
また生態系を構成するそれぞれのメンバーはそれぞれの情報を共有し、相互に関連を持つことによって、エントロピー(乱雑さ)が減少した高度なシステムを創造することが可能になります。
地球上のすべての生物は、地球のエントロピーを減少させる働きをしているのです。人間はその影響力を増して、自分の生活範囲のエントロピーを減少させるために、周りの生態系の破壊をもたらしています。人間はより広い視野に立って、すべての生命活動を大切に扱い、地球の乱雑さの減少すなわちエントロピーの減少を促進することが重要なのではないでしょうか。
「入門化学」の講義ファイルの最後に「自然・社会・農業・土壌のしくみとエントロピー増大の法則」というファイルを載せておきました。興味があれば読んでみてください。
入門化学で勉強したことが、大学でのこれからの学習に少しでも役に立ってくれることを 願っています。畜大で楽しく有意義な学生生活を送ってください。
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