Time Traveller

Photo Diary of Woodpecker after September, 2025!

2025年9月以降の私の写真日記です。

My Recent Photos after September, 2025.

2025_Sept_cover_1

     もりの山(24. August, 2024)



私の投稿はテーマごと、期間ごとに分けられています。左のサイドバーから飛んでください。
My articles are sorted according to the subjects and period. Please jump from the left side bar.


  

"For the contents before August 31, 2025, just click this line.
2025年8月31日以前の写真はここをクリックしてください。"



2025年8月24日以降の記事のリスト

List of articles after August 24, 2025 are shown here.



1367

エゾリスの会によるチョウの調査。
Butterfly survey by Ezorisu-no-kai.

August 24, 2025
1368

機関庫川沿いの公園から農業高校の森を散歩。
Walking through the parks along Kikanko river to the forest of Obihiro Agricultural High School.

August 26, 2025
1369

畜大農場で建設が進む太陽光発電施設。
Construction of a solar power generation facility is going on in the field of OUAVM.

August 28, 2025
1370

真鍋庭園を訪問。
Visiting Manabe garden.

August 31, 2025
1371

太陽光発電施設工事の進捗とアキノキリンソウ (コガネギク)。
Advance in the construction of a solar power generation facility and the flowering of "Solidgo virgaureasubsp. leiocarpa".

September 4, 2025
1372

サケの遡上を見に十勝川を訪問。
Visiting Tokachi river to see the salmon uprising against the stream.

September 5, 2025
1373

然別火山群山麓の地質見学。
Geological excursion to the foot-area of Shikaribetsu mountains.

September 6, 2025
1374

エゾリスの会によるチョウの調査。
Butterfly survey by Ezorisu-no-kai.

September 7, 2025
1375

ヘルマン・ヘッセ、チョウ、子どもに関連した百年記念館の特別企画展。
Special exhibitions at the Centennial Museum of Obihiro related to Hermann Hesse, butterflies and children.

September 10, 2025
1376

新田牧場の森でカシワの巨木群を見学。
Watching giant oak trees in the forest of Nitta farm.

September 12, 2025
1377

百年記念館主催の南十勝のジオツアーに参加。
Joining the geo-tour in the southern Tokachi area sponsored by the Centennial Museum of Obihiro.

September 12, 2025
1378

道路工事現場で火山灰層を観察。
Observing volcanic ash layers beside the construction site of a road.

September 15, 2025
1379

エゾリスの会によるチョウの調査と植物調査。
Butterfly survey and plants survey by Ezorisu-no-kai.

September 15, 2025
1380

国見山を訪問。
Visiting Mt. Kunimiyama.

September 19, 2025
1381

道路工事現場の土壌断面を再び観察。
Observing again the soil profile beside the construction site of a road.

September 15, 2025

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エゾリスの会によるチョウの調査。
Butterfly survey by Ezorisu-no-kai.



  8月24日はエゾリスの会によるチョウ調査が行われました。久しぶりの快晴でミドリシジミ類やアゲハ類を見ることができました。往路の道沿いでもキアゲハを見ることができました。この数日雨が十分に降ったので、森の植物も活き活きとしていました。快晴で往路の道沿いから日高山脈がきれいに見えるはずだったのですが、畜大の牧草地に新型の太陽光発電施設が建設され始め、景観がぶち壊しになっていました。この数年各種の産学共同研究が推し進められ、その影で失うものも大きいと思います。
  今日のチョウの調査にははるばる霧多布湿原センターの新任の職員さんが参加して下さいました。早朝(未明)に浜中を出発してこられたそうです。若い方のエネルギーに感心しました。


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畜大の牧草地に建設中の新式太陽光発電施設。景観を台無しにしています。(上・下)


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畜大の牧草地に建設中の新式太陽光発電施設。景観を台無しにしています。(上・下)


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新式太陽光発電施設の雛形。(上)、民家の庭のコスモスにとまっていたキアゲハ。(下)


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帯広の森の遊歩道脇に咲いていたミズヒキ。(上)、黄色くなったヤマグワの葉。(下)


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綿毛になったエゾノキツネアザミ。(上)、クサフジ。(下)


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オギ。(上)、8時30分の気温、21.7℃。(下)


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紅葉しはじめたエゾヤマザクラの葉。(上)、ヒメジョオン。(下)


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調査開始早々に捕獲されたカラスアゲハ。(上・下)


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調査開始早々に捕獲されたカラスアゲハ。(上)、ヤマグワに張った毛虫の巣。(下)


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調査中のメンバー。(上)、会長さん。(下)


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スジグロシロチョウ。(上)、アミガサタケあるいはスッポンタケ。(下)


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色づいてきたチョウセンゴミシの実。(上)、キツリフネ。(下)


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ナミアゲハ。(上・下)


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タカアザミの花。(上)、タカアザミの葉。(下)


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タカアザミの綿毛。(上)、タカアザミの先端部。3メートルほどの高さ。(下)


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ヤマニガナ。(上)、エゾヤマハギ。(下)


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キハダの幼樹。(上・下)


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ヨウシュヤマゴボウの葉と実。(上)、イチゲフウロの花。(下)


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オオハンゴンソウの花。(上)、オオウバユリの実。(下)


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エゾノコンギク。(上)、ハヤシミドリシジミ。自分で捕ったのであえて載せています。(下)


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ハヤシミドリシジミ。(上)、調査中のメンバー。(下)


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もりの山とオオアワダチソウ。(上・下)


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ヤブマメの花。(上)、オオアワダチソウの花。(下)


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あずまや付近の遊歩道に積もったドロノキの落ち葉。休憩中。(上)、ツバメシジミ。自分で捕ったのであえて載せています。他にもヒメウラナミジャノメを捕りました。(下)


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コガタスズメバチの巣。(上)、モンキチョウ。(下)


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先週整備したオミナエシ植栽地。(上・下)


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キンミズヒキの未熟な実と残り花。(上・下)



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機関庫川沿いの公園から農業高校の森を散歩。
Walking through the parks along Kikanko river to the forest of Obihiro Agricultural High School.



  8月26日はひさしぶりにz機関庫川沿いの公園から農業高校の森を散歩しました。秋の風が吹いていました。


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道路上にとまっていたサトキマダラヒカゲ。一夏の間お疲れ様でした。(上)、未熟なエゾニュウの実。(下)


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シデコブシの実。(上)、機関庫の川。子供たちが網を持って遊んでいました。(下)


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3番草の刈り取り。(上)、ヒルガオの花。(下)


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オオイタドリの花。(上)、エゾゴマナ。(下)


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トチバニンジン。(上)、農業高校の森。(下)


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農業高校の森。(上)、ノリウツギの未熟な実。(下)


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ノリウツギの未熟な実。(上)、ツリガネニンジン。(下)


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林床のキノコ。(上・下)


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イヌゴマ。(上・下)


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コガタコガネグモ。(上)、ハナタデ。(下)


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オオイタドリの花。(上)、家の庭のグラジオラス。(下)



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畜大農場で建設が進む太陽光発電施設。
Construction of a solar power generation facility is going on in the field of OUAVM.



  徒歩や自転車で畜大や帯広の森に行く際には畜大の牧草地の脇を通ります。四季を通じてここからの日高山脈の眺めには心を癒されてきましたが、営農型太陽光発電施設の建設によってもう美しい景色を見ることができなくなりました。今はまだ支柱の隙間から山を眺めることができますが、太陽光パネルを貼られてしまったら、完全に目隠し状態になります。営農型とは言いながら、完成後はかなり牧草や作物栽培の支障にもなることと思います。栽培可能面積自体も削られますし、パネル列の両側10メートルずつくらいにはトラクターなど大型の農作業機械も入りにくくなることでしょう。春先にはこの圃場にもタンチョウ、ハクチョウ、マガンなどが飛来してきましたが、鳥がパネルに激突するなどの危険性もあるでしょう。今日もこの道を通ったので、建設中の様子を写真に撮りました。
  この施設のように圃場の大半を太陽光発電設備で占めてしまった場合、作物栽培における対照区をどこに設けるのかが疑問になります。試験区と対照区がなければ、公正な比較は困難です。また、成果を評価する場合、このような研究においては、それぞれの構成要因にファクターをかけた上で、プラスの効果とマイナスの効果を比較して評価することになると思います。またそれぞれの要因に掛けるファクターの大きさは主観的なものにならざるを得ません。経済効果を第一と考える人にとっては、景観、野生動物、作物収量などに充てるファクターの大きさは低くなることでしょう。


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畜大農場で建設が進む営農型太陽光発電施設。8月28日(上・下)


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畜大農場で建設が進む営農型太陽光発電施設。8月28日(上・下)


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畜大農場で建設が進む営農型太陽光発電施設。8月28日(上・下)


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畜大農場で建設が進む営農型太陽光発電施設。8月28日(上)、オオアワダチソウが茂る別科圃場の跡地。(下)


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畜大の牧草地に建設中の営農型太陽光発電施設。景観を台無しにしています。8月24日。


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畜大の牧草地に建設中の営農型太陽光発電施設。景観を台無しにしています。8月24日。(上・下)


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営農型太陽光発電施設の雛形。2025年2月竣工。(上)、民家の庭のコスモスにとまっていたキアゲハ。(下)



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真鍋庭園を訪問。
Visiting Manabe garden.



  最近は雨がちでしたが、8月31日は曇っているだけで気温も上がらず過ごしやすい日となりました。 午前中は庭の芝刈りをし、午後は真鍋庭園に行ってきました。たぶん今年はまだ2回目です。夏の花が少しずつ咲き残っていました。森のアート展が明日から新しいものになるとのことで、作者さんが準備をしておられました。


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エゾアジサイ(上)、バラ(下)


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ベニウツギ(上)、ヤマブキ(下)


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オリビンの滝(上)、ノリウツギ(下)


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9月からの森のアート(上・下)


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9月からの森のアート。準備中の作品。(上・下)


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9月からの森のアート。準備中の作品。(上)、ツルアジサイ。(下)


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ハマナス。(上)、ハマナスの実。(下)


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ハマナス。(上)、S字の滝。(下)


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庭園の池。(上・下)


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あずまや。(上)、池越しに見た森のアート。(下)


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庭園で遊ぶエゾリス。(上・下)


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ノルウェーカエデの並木。(上)、オオウバユリの実。(下)


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ノリウツギとベニカエデ。(上)、アオイトトンボ。(下)


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シモツケ。(上・下)



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太陽光発電施設工事の進捗とアキノキリンソウ (コガネギク)。
Visiting Manabe garden.Advance in the construction of a solar power generation facility and the flowering of "Solidgo virgaureasubsp. leiocarpa".



  9月4日は昼休みにミニバレーがあったので、畜大まで自転車で往復しました。往路は最短となる段丘の上の西2線道路を通りました。牧場の東側を通るので、太陽光発電施設の建設の様子を見ることができました。道路のすぐ近くで支柱の打ち込み作業をしていました。他方、最初に支柱を立てた場所では既に支柱に太陽光パネルが設置してありました。両面発電式だそうですが、片面は真っ黒でその裏は灰色のような感じでした。道路側から眺めるとパネルによって日高山脈が隠れてしまいます。この試験研究では景観に及ぼす影響も評価するとのことですが、どのように評価するのでしょうか?このような人工物を交えた景観もそれなりに美しいというのでしょうか?
  ミニバレーからの帰りは、西2線道路の拡幅工事を避けるため、農業高校の森の脇の道を通りました。昨日の散歩の際に森の中でコガネギクが咲いていることに気がついたので、写真に撮っておこうと思ったためです。コガネギクは森の中の踏み分け道沿いに咲いていて、森の外側の道路沿いには咲いていないので、途中で自転車を降りて、森の中に入って写真を撮りました。森の外側の道沿いにはオオアワダチソウが咲いています。コガネギクは昔はもっと広い範囲で咲いていただろうに、外来のオオアワダチソウに追いやられてしまいかわいそうなことと思います。


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太陽光発電施設の支柱の打ち込み作業。(上・下)


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パネルが張られた太陽光発電施設。(上・下)


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パネルの裏側と山が見えない風景。(上)、パネル列の間の圃場。(下)


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農業高校の森。切り株に生えたキノコ。上)、コガネギク。(下)


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コガネギク。(上・下)


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コガネギク。(上)、クサノオウ。(下)


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林縁に咲くオオアワダチソウ。(上・下)


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ミツバフウロ。(上・下)


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ハキダメギク。(上)、ヤブマメ。(下)


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ツユクサ。(上)、庭のグラジオラス。(下)



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サケの遡上を見に十勝川を訪問。
Visiting Tokachi river to see the salmon uprising against the stream.



  9月5日の午後は幕別町にある魚道観察施設「ととろーど」まで自家用車で行ってきました。 今年は例年になくサケの遡上が多いとのことですが、あいにく水が濁っていたため、たくさんのサケが魚道を登る様子を見ることはできませんでした。しかしカメラのビデオで撮影したところ、2回ほど魚影を捉えることができました。
  その後、サケより小さな魚を遡上させるための水路式魚道の周りを歩いてみましたが、あいにく魚道に近寄れる道は閉鎖されていて、ここでも魚を見ることはできませんでした。さらに、車で千代田堰堤と十勝ヶ丘展望台にも行きました。千代田堰堤では河岸近くまで降りてみましたが、サケが飛び上がる様子を見ることはできませんでした。
  今年の6月10日には1日かけてこれらの場所を全て自転車で訪れましたが、今日は午後からだったので車で行きました。前回ととろーどでは川の水が澄んでいて、ウグイの遡上を見ることができましたが、サケはまだ遡上していない時期でした。 時間と気力さえあれば、途中の景色や生き物をじっくりと観察できるので自転車で行くのもいいと思います。


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千代田分流せき。実験水路堰堤。(上・下)


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カワアイサ。(上)、魚道観察室。(下)


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メドハギ。(上・下)


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水路式魚道の脇に生えていた大きなオニグルミ。(上・下)


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水路式魚道の周辺をめぐる道沿いの植生。(上)、十勝ヶ丘のテレビ塔を望む。(下)


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エゾオオヤマハコベ。(上)、十勝ヶ丘展望台上のテレビ塔。(下)


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わが家の自家用車(右側)。(上)、トトロード周辺の案内図。(下)


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トトロード近くの畑にいたタンチョウの家族。(上・下)


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千代田堰堤。(上)、千代田堰堤の下流。(下)


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サケ捕獲場から見た千代田堰堤。(上・下)


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千代田堰堤の南側の階段状の魚道。(上・下)


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千代田堰堤。(上)、千代田堰堤の下流。(下)


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十勝ヶ丘展望台からの眺め。(上・下)


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十勝ヶ丘展望台からの眺め。(上・下)



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然別火山群山麓の地質見学。
Geological excursion to the foot-area of Shikaribetsu mountains.



  9月6日は十勝の自然史研究会の地質講座(バスによる現地研修)で、鹿追・然別方面の流れ山(火山噴火で放出された岩石が小山状に堆積した熱雲堆積物)を4箇所で観察しました。またパラメム展望台という農協直営牧場内の高台に行き、南東方向から西・東ヌプカウシヌプリ、岩石山、白雲山、天望山などの新期然別火山群を見渡しました。簡単には行けないような奥深い所でしたが、眺めは非常に良かったです。
  その後岩石山、白雲山の南の山麓にあるヌプカの里でそれぞれのお弁当を食べました。昼食後は自衛隊の演習場を大きく迂回して然別湖方面に行きました。そこでは風穴地形、千畳崩れなどの説明を受けました。始めは駒止湖の東側を通る遊歩道を歩いて下る予定でしたが、時間が足りなくなったので、重要な地点の説明を幹線道路沿いから受けるだけになりました
  新期然別火山群が6万年前から1万年前に噴火した非常に新しい火山であることを知ることができました。


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百年記念館西側の木立にいたエゾリス(上・下)


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道の駅音更でトイレ休憩。(上)、バスの車窓から見えた然別火山群。士幌町にて。(下)


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① 新開熱雲堆積物の流れ山を観察した場所。


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新開の流れ山。(上・下)


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新開の流れ山。(上・下)


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新開の流れ山とローム層。(上・下)


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新開の流れ山。(上)、栄進の流れ山。(下)


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② 栄進の流れ山付近。送電線の下。


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パラメムの展望台からの眺め。(上・下)


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パラメムの展望台からの眺め。(上・下)


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パラメムの展望台からの眺め。(上・下)


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パラメムの展望台からの眺め。(上・下)


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③ パラメムの展望台。


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東ヌプカ(上)、岩石山と白雲山(下)


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天望山(上)日高山脈(下)


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東ヌプカの南斜面(上)、東ヌプカ(下)


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④ 士幌農協新田牧場、⑤ ヌプカの里。


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ヌプカの里(上)、士幌農協新田牧場の管理棟(下)


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新田牧場の管理棟裏の流れ山断面(上・下)


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新田牧場の管理棟裏の流れ山断面(上・下)


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新田牧場の管理棟裏の熱雲堆積物(上)、ヒヨドリバナ(下)


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ヌプカの里にたくさんいたマダラナガカメムシ(上)、ヌプカの里で記念写真。(下)


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扇ガ原展望台からの眺め。扇ガ原を中心とする山麓斜面は西ヌプカウシヌプリ由来の熱雲堆積物から成っています。(上・下)


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ススキの穂(上)、扇ガ原展望台の案内地形図。(下)


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然別湖畔からの眺め。天望山と白雲山(上)、観光船乗り場。(下)


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⑥ 扇ガ原展望台、⑦ 駒止湖北側、⑧千畳崩周辺


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ゴゼンタチバナ(上)、シャクナゲの仲間(下)


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ミヤマアキノキリンソウ(上)、ゴゼンタチバナ(下)


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風穴(上)、?フウロ草(下)


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ゴゼンタチバナ(上)、風穴(下)


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千畳崩(上・下)


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エゾオヤマリンドウ(上・下)


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ミヤマアキノキリンソウ(上)、ススキと笹原(下)


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ダケカンバ林と笹原(上)、東ヌプカウシヌプリ中腹の岩屑地帯(下)


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東ヌプカウシヌプリ山麓のダケカンバ林(上・下)


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西ヌプカウシヌプリ山麓のススキ・笹原とダケカンバ林(上・下)


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見学地点一覧:① 新開熱雲堆積物の流れ山、② 栄進の流れ山、③ パラメム展望台、④ ヌプカの里、
⑤ 士幌農協新田牧場管理棟、⑥ 扇ガ原展望台、⑦ 駒止湖北側、⑧千畳崩周辺


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バスの中で説明して頂いtパンケチン熱雲堆積物の位置: 中央よりやや西側の標高423.7mの小山。


Pankechin_volcanic-deposit_2

バスの中で説明して頂いtパンケチン熱雲堆積物の位置: 中央よりやや西側の標高423.7mの小山。上の地形図と対比してください。



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エゾリスの会によるチョウの調査。
Butterfly survey by Ezorisu-no-kai.



  9月7日は午前中雨だったため、エゾリスの会のチョウの調査は午後から行われました。午前中ならもっとたくさんのメンバーが来られる予定だったとのことですが、私も含めて4名でのスタートになりました。草木の葉が濡れていたため、前半は主にクロヒカゲやスジグロシロチョウ、オオヒカゲが出てきただけでした。森を抜けて日差しが強くなるに伴い、ミドリヒョウモンをはじめとするヒョウモンチョウ類、モンシロチョウ、モンキチョウなどがたくさん飛び始めました。
  中間部のあずまや付近で新たに2人のメンバーが加わり、6名で調査を行いました。夏の名残りや秋の花々や木の実を楽しむことができました。


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12時37分、21.1℃(上)、調査小屋までの道(下)


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エゾヤマハギ(上)、エゾリス(下)


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野外テーブルに生えたキノコ(上)、丸太に生えたキノコ(下)


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オオウバユリの実(上)、エゾリスの会の旗(下)


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林床に生えたキノコ(上)、キンミズヒキ(下)


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カシワのどんぐり(上)、シラカバの種子(下)


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チョウセンゴヨウの毬果。エゾリスが食べたもの。(上)、調査小屋の前で。(下)


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調査小屋の外壁で交尾する蛾。(上)、スジグロシロチョウ。(下)


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ケヤマウコギの実(上)、キツリフネ(下)


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チョウセンゴミシの実(上)、キツリフネ(下)


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オオヒカゲ(上・下)


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オオヒカゲ(上)、エゾヤマハギ(下)


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ヨウシュヤマゴボウの実(上・下)


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チョウセンゴミシの実(上)、エゾノコンギク(下)


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ヒメジョオン(上)、もりの山の麓の草原(下)


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モンキチョウ(上)、ヤブマメの花(下)


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もりの山の麓の草原でチョウを追うK さん。(上)、I さんと N さん(下)


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アラゲハンゴンソウ(上)、ナガボノシロワレモコウ(下)


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ヒヨドリバナ(上)、赤い花のゲンノショウコ(下)


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赤い花のゲンノショウコ(上)、ミゾソバ(下)


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アキノウナギツカミ(上)、シラカバの幹に生えたツリガネタケ(下)


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クサレダマの実(上)、名称不明のセリ科(下)


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オミナエシ植栽地(上)、調査終了時のメンバー(下)



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ヘルマン・ヘッセ、チョウ、子どもに関連した百年記念館の特別企画展。
Special exhibitions at the Centennial Museum of Obihiro related to Hermann Hesse, butterflies and children.



  9月9日は百年記念館の特別企画展「ヘルマン・ヘッセ昆虫展」と「子どもの詩「サイロ」のなかの虫たち」を見に行きました。ヘルマン・ヘッセの小説は高校生から大学生はじめの頃までに数冊読んだ覚えがありますが、今では題名くらいしか思い出せません。しかしヘッセがチョウや花を愛し、絵も描いていたことは知りませんでした
  企画展ではヘッセが文章に書き、水彩画に描いたチョウの標本が展示され、それと同じ仲間の十勝のチョウの標本も展示されていました。今まで見たこともない美しい標本がたくさんあり、そのうちいくつかでもこれから実際に見ることができたらいいなと思いました。
  「子どもの詩」の企画展では、子どもが虫を見る目の素直さと意外性に心を動かされました。知り合いの人が提供していた「オトシブミ」が葉を巻く様子のビデオも大変良かったです。虫の本能に改めて感心しました。
  以下の写真は本文とは関連ありませんが、9月10日の家の庭と散歩中に撮ったものです。


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涼しく成って再び咲き始めたバラ、ノックアウト。(上)、チョウセンヨメナ(下)


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キュウリの花(上)、マルバアサガオ(下)


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シロイヌナズナ(上)、花壇の外の場所で生育し花を咲かせたグラジオラス(下)


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花壇内で花を咲かせたグラジオラス(上)、アルプス乙女(下)


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ゲンノショウコ(上・下)


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ゲンノショウコ(上・下)


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ミヤマアキノキリンソウ(コガネギク)(上・下)


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ミヤマアキノキリンソウ(コガネギク)(上・下)


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トリカブト(上)、農業高校の牧草地と牧草収穫機(下)


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キノコ(上・下)


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キノコ(上)、エゾゴマナ(下)


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牧草収穫機(上)、ホソバウンラン(下)


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機関庫の川の流れとバイカモ(上)、まなびの公園のエゾリス(下)


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まなびの公園のエゾリス(上)、遊歩道上に散らばっていたシラカバの種(下)


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オニグルミの実(上)、オオアワダチソウの花にとまっていたスコットカメムシ(下)



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新田牧場の森でカシワの巨木群を見学。
Watching giant oak trees in the forest of Nitta farm.



  9月12日は幕別町の新田牧場にカシワの巨木を見に行ってきました。100年以上の歴史ある牧場で、牧場の周りの森の中や牧場内にカシワの巨木が多数保存されています。北海道ニッタの職員さんが案内してくださったので、普通には見られないところまで見せて頂きました。


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新田牧場が経営するチーズ工房「NEEDS」の店舗。見学終了後に立ち寄ってお土産のチーズを買いました。(上)、この牧場では1947年に封切された映画「愛よ星とともに」のロケが行われました。主演は高峰秀子、池辺良でした。(下)


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チーズ工房「NEEDS」前に立つカシワの巨木。(上)、その隣のカシワの木。(下)


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隣接する森の中のカシワの巨木を探索。(上・下)


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老朽化して倒れかけたカシワ。(上・下)


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カシワの倒木に生えたコケ。(上)、同じく枯れたカシワの根部を観察。(下)


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別の地点のカシワ林を観察。(上)、少し若いカシワが多かったです。(下)


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チョウセンゴミシの実。(上)、検土杖による表層土壌の検査。15cmほどの深さに火山灰(Ta-a またはTa-b)を観察。(下)


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薄い火山灰層。左から1cm付近。(上)、森の中のあちこちに大きな穴があったので、どうしてできたのかを議論中。(下)


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キノコ。(上)、道端のサラシナショウマ。(下)


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道沿いのカシワの巨木。(上)、新田牧場中央管理棟、NEEDS付近。(下)


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ヤマグワの葉を食べた蛾の巣。(上)、3番目に見た森の中のカシワの巨木。(下)


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かなり前に伐採されたカシワの切株。(上・下)


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切株に生えたキノコ。(上)、切株に生えたコケと樹木の実生。(下)


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林床のキノコ。(上)、カシワの木。(下)


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カシワの木の間に生えたヤマナラシ。(上)、ここでも火山灰が観察されました。(下)
このあと牧場内のカシワを見に行ったのですが、カメラの電池をどこかに落としてしまったので撮影できませんでした。


以下の写真は同行した帯広畜産大学の佐藤雅俊先生が撮られたものです。


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最初の検土杖調査地点で採取した土をポリ袋に移しています。(上)、私は検土杖を片付けています。(下)


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2回目の検土杖調査地点で採取した土層を観察しています。(上)、火山灰層が2つのA層(腐植層)に挟まれています。下層( 左側のA層はTo-c火山灰由来、中間の火山灰はTa-b(AD1667年)、そのわずか上にある薄い火山灰はTa-a(AD1739年)、一番上(右側)のA層は最近約300年の間に形成されたものでしょう。(下)


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中央より下層(左側、20cm以深)はTa-c(2500-3000年前)由来のA層、続いて厚さ3cmほどのTa-b火山灰(AD1667年)。(上)、中央よりやや左のTa-b火山灰(AD1667年)に続いて薄く1cm以下の腐植層があり、その上(右側)に薄いTa-a火山灰(AD1739年)が認められました。上層(10cm以浅)のA層は左端のTa-c(2500-3000年前)由来のA層と比べて褐色味が強く、腐植化があまり進行していないことを示しています。


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牧場内の枯れたカシワの木。(上)、牧場内のカシワの巨木。(下)


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牧場脇のカシワ林を調査。太いカシワの木もありますが、それより若いカシワやカシワ以外の若い木も混じっていました。(上・下)



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百年記念館主催の南十勝のジオツアーに参加。
Joining the geo-tour in the southern Tokachi area sponsored by the Centennial Museum of Obihiro.



  9月13日は帯広百年記念館主催(十勝の自然史研究会共催)の「南十勝のジオツアー」に参加しました。歴舟川沿いの3箇所で、1000万年から500万年前に形成された海成層の堆積物を観察しました。この時代は太平洋プレートとユーラシアプレートが衝突し日高山脈が隆起し始めた時代です。ヒゲクジラの化石や貝類の化石も見つかっています。その後、晩成海岸付近のナウマン象発掘地点を観察し、忠類のナウマン象記念館を見学しました。ここではナウマン象もケナガマンモスも発見され、数次にわたる発掘が現在も続けられており、新たな知見が得られているそうです。
  往復のバスの中では十勝の段丘地形について景色を眺めながら詳しく説明して頂きました。歴舟川沿いを詳しく見るのは初めてだったので大変勉強になりました。天気はツアー中は曇りでしたが、百年記念館に帰ってきた頃から雨になりました。


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集合時間前に緑ヶ丘公園内を散歩しました。十勝池。(上)、十勝池の南の人工水路と滝。(下)


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十勝池の南の人工水路と滝。(上)、ミズヒキ。(下)


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野草園。(上)、シラヤマギク。(下)


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野草園入口付近に生えていたキノコ。(上)、彫刻の径で見たエゾリス。(下)


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彫刻の径。(上)、児童館前のカツラ。(下)


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歴舟川中流の相川橋。(上)、相川橋の北側。(下)


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相川橋の北側の河原。ヒゲクジラの化石が発見された場所。(上)、川の左岸(右側)の崖でヌピナイ層(約1300万年前)が見られますがここでは河原に降りませんでした。(下)


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相川橋の向こう側で乗客を待つバス。(上)、相川橋の下流側。(下)


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カムイコタン公園の駐車場。(上)、カムイコタン公園キャンプ場の向こう側を歩く参加者。(下)


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道端に咲いていたミヤマアキノキリンソウ(コガネギク)。(上)、神威大橋。(下)


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対岸(右岸)の崖。豊似川層。(上)、対岸(右岸)の崖。護岸工事の場所。(下)


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神威大橋。(上)、対岸(右岸)の崖。(下)


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大樹層の観察場所と尾田橋。(上)、大樹層(約500万年前)の珪藻質シルト岩。(下)


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大樹層(約500万年前)の珪藻質シルト岩。(上)、対岸(右岸)の崖。(下)


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豊似川層の観察場所。(上)、豊似川層:年代的には大樹層と尾田村層(約1000万年前)の中間。(下)


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巨礫を埋め込んだ豊似川層。(上)、豊似川層下部。(下)


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豊似川層下部。(上)、河原にいたエルタテハ。(下)


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尾田村層(約1000万年前)の上部。(上)、尾田村層(約1000万年前)の下部。(下)


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尾田村層は外洋性貝化石を含む硬質頁岩が主体で、砂岩、シルト岩、凝灰岩を頻繁に含む。(上)、豊似橋。(下)


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尾田村層。(上)、豊似川層。(下)


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豊似川層。(上)、河原で風化していた珪藻質シルト岩。(下)


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カムイコタンの河原で拾った石:摩耗した珪藻質シルト岩。(上)、片麻岩。(下)


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流木。(上)、エゾノコンギク。(下)


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ゲンノショウコ。(上)、ツリガネニンジン。(下)


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大樹町中心部の国道にかかる大樹橋。(上)、コウゾリナ?(下)


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大樹層の観察場所。(上)、河原に落ちていた大樹層の岩板。(下)


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大樹層の累層。(上)、表面が崩れた大樹層。(下)


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イヌタデ。(上)、ムシトリナデシコ。(下)


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オオイタドリの花。(上)、イラクサの花。(下)


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大樹町の海岸の津波層の剥ぎ取り標本。バスの中で回覧して頂いたもの。(上・下)


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晩成のナウマン象発掘現場。(上・下)


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晩成のナウマン象発掘現場。説明して下さった澤村会長。(上・下)


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中類ナウマン象記念館。(上・下)


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中類ナウマン象記念館。発掘されたナウマン象の骨のレプリカの展示。(上・下)


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日本にいたゾウの歴史。(上・下)


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晩成で発見されたナウマン象。近くの別の場所で死んでいたものが土石流によって運ばれたものらしい。(上)、帯広動物園で飼われていたインドゾウ「ナナ」の頭骨。(下)


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日高山脈のパノラマ写真。(上・下)


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日高山脈北方のパノラマ写真。(上)、ナウマン象親子の像とナウマン象記念館。(下)



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道路工事現場で火山灰層を観察。
Observing volcanic ash layers beside the construction site of a road.



  9月15日朝からエゾリスの会の活動がありました。早めに自転車で家を出たので、畜大牧場の東側を通る西1線道路の拡幅工事によって現れた土壌断面を見ることができました。この工事は2021年に始まり、毎年300mくらいずつ進行していますが、2021年と2023年にも道路脇の土壌断面を見ることができました。2021年と2023年には帯広農業高校側の土壌断面でしたが、今年は畜大側の土壌断面でした。恵庭火山灰と支笏火山灰が明瞭に認められ、その上にそれらの火山灰が風化したローム層が乗っていました。支笏火山灰の層には凍結凍上による撹乱が見られました。
  2021年と2023年の土壌断面観察および十勝平野に降った火山灰に関する説明については下記の記事をご覧ください。

2021年9月8日の記事 

道路工事現場で土壌断面と植生を観察。
Watching the soil profile and vegetation along the road construction sites.

2023年9月10日の記事 

恵庭古砂丘の土壌断面を観察。
Observation of a soil profile on the paleo-sand-dune of Eniwa tephra.

十勝平野に降った火山灰についての説明 

十勝平野に降った火山灰と火山灰に刻まれた歴史。
Volcanic ash tephra fallen in Tokachi plain and the geo-history revealed by the tephra.


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南方の草地部分の土壌断面。作土層、恵庭ローム層、支笏第1ローム層(支笏第1軽石層Spfa1)が重なっています。ここでは恵庭火山砂が見られませんでした。支笏ローム層の下に散らばった石は工事のために入れられたものと思います。(上・下)


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南方の草地部分の土壌断面。上の写真と同じ場所。(上)、少し北側の馬の放牧場の土壌断面。ここは古砂丘地形を成しています。薄い作土層、恵庭ローム層、恵庭火山砂、支笏第1ローム層(支笏第1軽石層Spfa1)が重なっています。この層の最下部で白ないし灰色の土が波打って堆積していますが、これは後日調べたところ、上部の恵庭火山砂がこぼれてたまったものと判明しました。(下)


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プラウで撹乱された作土層、恵庭ローム層、恵庭火山砂(En-a)、支笏第1ローム層(Spfa1)が重なっています。支笏第1テフラについては粒径が多少大きいことから軽石層と命名されていますが、帯広にはそれほど大きな粒子は降ってきていません。(上)、土壌断面下部。縞状(ラミナ状)に重なった恵庭火山砂(En-a)、支笏第1ローム層(支笏第1軽石層Spfa1)が重なっています。(下)


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恵庭火山砂が撹乱されて堆積した場所。風によって運ばれてきた火山砂が何らかの障害物に当たってうず高く溜まり始めると、さらにそこに砂が溜まりやすくなったものと考えられます。


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上の写真と同様です。(上)、恵庭火山砂が撹乱されて堆積した場所。(下)


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土壌断面全体の写真です。左側に大きな土塊が埋め込まれた状態ですが、後日調べたところ、法面の表面を平にするために工事で土を埋め込んだものと考えられました。



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エゾリスの会によるチョウの調査と植物調査。
Butterfly survey and plants survey by Ezorisu-no-kai.



  9月15日朝からエゾリスの会の活動がありました。午前中にチョウの調査、午後に植物の調査が行われました。チョウの調査は快晴だったので、小学生も含め多くの会員が集まりました。チョウは一昨日の雨と昨日の強風の影響で、今日はあまり多くありませんでした。私は捕虫網も持たずに草花などを眺めながら調査を楽しみました。
  午後の植物調査は、指標種調査とモニタリング1000調査という2つの課題が重なり大変でした。


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帯広の森の遊歩道脇に咲いていたミズヒキ。(上)、集合場所のテーブルとベンチ。朝8:30頃に到着。(下)


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通路には昨日の風でちぎれた木の葉が散っていました。(上)、8:30頃の気温は16.5℃。(下)


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チョウセンゴヨウの実も落ちていました。(上)、活動地入口に立てられたエゾリスの会の旗。(下)


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朝の集合時のあいさつ。(上・下)


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チョウの調査に出発。(上)、調査の最初の頃。(下)


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エゾリスの会の調査観察小屋。(上)、ヤチダモの芽生え。(下)


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羽が痛んだクロヒカゲ。(上・下)


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カラスアゲハ。(上)、ホオノキの若木。(下)


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ヨウシュヤマゴボウの実。(上)、チョウセンゴヨウの実。(下)


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チョウセンゴヨウの実。(上)、オオアワダチソウ。(下)


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オオアワダチソウ。(上)、エゾノコンギク。(下)


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エゾトリカブト。(上・下)


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エゾトリカブト。(上・下)


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エゾノコンギク。(上・下)


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オオアワダチソウが茂る草原部にはたくさんチョウがいました。モンキチョウ、モンシロチョウ、コキマダラセセリ、ヒョウモンチョウ類など。(上)、コキマダラセセリ。(下)


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モンシロチョウ。(上)、ヨシの穂。(下)


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ヤチダモの幼木。(上)、もりの山。(下)


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イワアカバナ。(上・下)


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ユウゼンギク。(上・下)


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ドロノキの実の綿毛。(上)、カシワの植樹林。(下)


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アラゲハンゴンソウ。(上)、道路の向こうに芽室岳が見えました。(下)


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咲き残りのハマナスの花。(上)、調整池付近。(下)


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アキノウナギツカミ。(上)、ユウゼンギク。(下)


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ミゾソバ。(上)、羽が痛んだヒョウモンチョウの仲間。種類不明。(下)


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エゾリス。(上)、捕虫網を振る会員さん。(下)


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オニグルミの葉。(上)、パークゴルフ場の南東。(下)


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パークゴルフ場と調整池の間の斜面。(上)、エゾヤマザクラ。(下)


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植物の指標種調査に出発。(上)、ホウチャクソウの実。(下)


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ホウチャクソウの群落。(上)、ユキザサの実。(下)


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ジンヨウイチヤクソウの実。(上)、エゾフユノハナワラビ。(下)


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ナガボノシロワレモコウ。(上)、ケヤマウコギの実。(下)


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ウドの実。(上)、ノゲシ。(下)


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ヤマハハコ。(上)、調査を終えたメンバー。(下)


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畜大農場東側の道路から見た夕焼け。(上・下)


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畜大農場東側の道路から見た夕焼け。(上)、中位段丘上の大豆畑。(下)



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国見山を訪問。
Visiting Mt. Kunimiyama.



  9月19日の午後から車で久しぶりに国見山に行ってきました。前回は6月にハクウンボクの花が咲いているかどうか確かめに行きました。麓の誘導路、外国の森コース、尾根筋コース、展望台、中央の尾根コース、カラマツコース、麓の誘導路の順に歩きました。麓の誘導路ではミゾソバ、イヌタデ、エゾオオヤマハコベなどが咲き、羽が傷んだオオウラギンスジヒョウモンが飛んでいました。中腹の道ではシラヤマギク、ヤマハッカ、ヒヨドリバナなどが咲いていました。中腹から尾根筋にかけてミヤマアキノキリンソウ(コガネギク)が多くなりました。今年はカシワやミズナラなどのどんぐりが不作で、登山路にほとんど落ちていませんでした。


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マユタテアカネ(上)、ミゾソバ(下)


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オオウラギンスジヒョウモン(上)、エゾオオヤマハコベ(下)


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オオウバユリ(上)、ヒヨドリバナ(下)


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コガネギク(上)、ナギナタコウジュ(下)


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ヤマハッカ(上)、シラヤマギク(下)


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ヤマハッカ(上)、コガネギク(下)


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エゾノコンギク(上・下)


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エゾノコンギク(上)、ヤマニガナ(下)


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ベニバナヤマシャクヤク(上・下)


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コガネギク(上)、キノコ。(下)


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ドングリが落ちていない登山路。(上・下)


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展望台付近の登山路(上)、展望台(下)


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シラヤマギク(上)、シラヤマギクの葉(下)


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ナギナタコウジュ(上)、ヤマウルシ(下)


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ヤマニガナ(上)、ヤマハッカ(下)


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オオウバユリ(上)、ミゾソバ(下)


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オオウラギンスジヒョウモン(上・下)


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オオウラギンスジヒョウモン(上)、駐車場のコース案内図(下)



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道路工事現場の土壌断面を再び観察。
Observing again the soil profile beside the construction site of a road.



  9月20日は畜大農場の東側の道路拡幅工事で現れた土壌断面をもう一度じっくり観察しに行ってきました。私の前回のホームページの記事を読んでくださったK先生の依頼によるものです。前回はエゾリスの会の活動に向かう途中に立ち止まって写真を撮っただけでしたが、今回は土曜日で工事も行われていなかったので落ち着いて観察することができました。
  前回、土壌断面の一番下に見られた支笏第一軽石層の一次堆積物の上端と推察した部分は、上から流れ落ちた恵庭火山砂であったことがわかりました。その部分の砂を払い除けたところ、支笏第一軽石層に特有の「おが屑」状の土壌粒子が認められました。
  ただし、2021年の観察結果によれば、支笏第一軽石層の下部には一次堆積した白色の層があることを確かめていますので、ここでももっと深いところまで掘削すれば白い層が出てくる可能性があります。
  ここでは最上部の作土層が非常に薄く、その下に腐植層とローム層が交互に繰り返して現れる層がありました。これは、かつて反転客土という土層改良工事が行われたことを示しています。
  火山砂がラミナ状に堆積した恵庭火山砂層はここでは非常に厚かったですが、これは噴火直後にはせいぜい10cm程度の降灰であったものが、その後長い時間の間に風で運ばれて再堆積したものと考えられます。このように火山灰が厚く溜まった場所を「古砂丘」と呼んでいます。
  厚い火山砂層のなかには大陸から偏西風によって運ばれてきた黄砂も混じっています。また、火山砂層の上部ほど風化が進んで黄色から褐色に変わっています。風化が進んで細粒化し、黄砂も多く混じった部分は恵庭ローム層と呼ばれており、土壌構造の違いによってローム層の下部はボール状ローム、上部はソフトロームと呼ばれています。
  また土壌断面内に埋め込まれた大きな土塊状のものは、今回の法面工事の際に、法面の表面を平にするために土を押し込まれたものと考えられました。



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古砂丘部の土壌断面。
  1; 作土層
  2: プラウによる反転の跡がある作土下層土。
  3: 恵庭ソフトローム層
  4: 恵庭ボール状ローム層
  5: 恵庭火山砂 (風化が進み褐色が濃くなっているがラミナもはっきりと認められる。)
  6: 恵庭火山砂 (淡褐色。ラミナがはっきりと認められる。)
  7: 恵庭火山砂 (灰色。降灰初期に堆積した部分。)
  8: 支笏第一軽石層。(さらに下層まで続く。)


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上の写真の説明と同様。断面右側の大きな土塊は法面工事の際に埋め込まれたもの。


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土壌断面上部


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土壌断面下部


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作土層 Ap 層が厚く残っていた場所。ここは古砂丘の頂部からは少し離れていた。作土層の下には、恵庭ローム層との間に濃い褐色の樽前d (Ta-d, 9000年前に降灰) 火山灰層が認められた。その下には恵庭ローム層が厚く堆積していたが、ここではラミナ状の恵庭火山砂層が認められなかった。恵庭火山砂層(En-a)と支笏第一軽石層(Spfa-1)起源のローム層は恵庭ローム層の下に隠れているものと思われる。



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     畜大圃場で建設中の営農型太陽光発電設備(24. August, 2025).